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歯の移動の大切なポイント

矯正治療で歯を動かす際に、大切なポイントを3つご紹介します。
これらのポイントを踏まえ、機能性と口元のバランスに配慮した治療を行っています。

治療前
治療前
治療前 レントゲン

治療後
治療後
治療後 レントゲン

※治療結果には個人差があります。

【Point1】一人ひとりの歯列の状態に合わせて細かく調整を行う

お顔の大きさや形が人それぞれ異なるように、歯の大きさ、形、歯列の形態も様々です。それぞれの大きさや特徴を把握し、矯正歯科治療の要であるワイヤーにその特徴を再現させながら、患者様それぞれの目標に向かって丁寧に歯を動かしていくことが機能的な咬合の構築のために重要であると考えています。

矯正医が直接ワイヤーを屈曲する治療法を「スタンダードエッジワイズ法」と言い、当院ではすべてこの方法で治療を行っています。個々の歯の形態に合わせた繊細な処置が求められる手法ですが、機能性と口元の調和を目指した治療に取り組んでいます。

【Point2】大切な抜歯スペースを適切に活用する

抜歯を必要とする症例では、抜歯により得られたスペースを適切に管理し、活用することが治療計画において重要です。(抜歯・非抜歯についてのページもご覧ください)。

例えば、上顎前突のような症例で前突している前歯を後退させる為に小臼歯を左右で2本抜歯するような場合、抜歯して得られるスペースは1カ所につき、ほんの7ミリ程度です。
そのスペースは叢生(歯のでこぼこ)をほどくのにも使用されるため、このスペースの活用度合いによって、口元のバランスの改善を目指します。

治療中に意図せずスペースが減少してしまうと、当初の目標としていた前歯の後退量に影響を及ぼす可能性があります。私たちは皆さんが勇気を出して抜歯を行い、矯正歯科治療に挑まれた努力を無駄にしたくないと考えています。

【Point3】見えている歯だけにとどまらず歯根の配列にも気を配る

歯は見えているところだけ並んでいればいいですか?いいえ、歯槽骨(顎の骨)の中の“歯根の並び具合”についても考慮しなければなりません。顎の骨の中で歯根がどのような角度で植立しているかということです。歯槽骨の中でも一定の間隔で均等に並んでいることが望ましいといえます。

傾いたままの状態で咬み合わせの力が加わると歯や歯槽骨にかかる負担が大きく、歯周組織へ影響を及ぼす可能性が生じます。また、傾いたまま隣り合う歯根どうしがぶつかっている状態は歯根吸収のリスクを高める要因の一つとなることが知られています。

整えられた歯並びをより長く、健康な状態で維持するためには、見えるところだけではなく、歯槽骨(顎の骨)の中の歯根の配列にも気を配る必要があると考えています。

  • 主訴:歯並びが悪い(でこぼこ)
  • 診断名・症状:叢生
  • 治療開始時年齢:12歳
  • 治療に用いた主な装置:マルチブラケット装置(スタンダードエッジワイズ法による装置)
  • 抜歯部位:上下顎左右の第1小臼歯
  • 治療期間及び回数:2年10か月/34回(月1回程度の通院)
  • 治療費総額の目安(自費):約30~110万円(税込) <毎月のチェック料、保定観察料込>
  • 副作用・リスク:
    ・初めて矯正装置を着けた時や調整した後は、疼痛や圧迫感などを感じることがあります。
    ・歯並びや口腔周辺筋のバランスを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜く場合があります。
    ・治療後、僅かに歯根吸収や歯を支えている歯槽骨の吸収、歯肉退縮が見られることがあります。
    ・治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
    ・リテーナー(保定装置)を適切に使用しないと後戻りすることがあります。
  • ※矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。