矯正治療で歯を動かす際に、大切なポイントを3つご紹介します。
これらのポイントを踏まえ、機能性と口元のバランスに配慮した治療を行っています。

治療前


治療後

※治療結果には個人差があります。
お顔の大きさや形が人それぞれ異なるように、歯の大きさ、形、歯列の形態も様々です。それぞれの大きさや特徴を把握し、矯正歯科治療の要であるワイヤーにその特徴を再現させながら、患者様それぞれの目標に向かって丁寧に歯を動かしていくことが機能的な咬合の構築のために重要であると考えています。
矯正医が直接ワイヤーを屈曲する治療法を「スタンダードエッジワイズ法」と言い、当院ではすべてこの方法で治療を行っています。個々の歯の形態に合わせた繊細な処置が求められる手法ですが、機能性と口元の調和を目指した治療に取り組んでいます。
抜歯を必要とする症例では、抜歯により得られたスペースを適切に管理し、活用することが治療計画において重要です。(抜歯・非抜歯についてのページもご覧ください)。
例えば、上顎前突のような症例で前突している前歯を後退させる為に小臼歯を左右で2本抜歯するような場合、抜歯して得られるスペースは1カ所につき、ほんの7ミリ程度です。
そのスペースは叢生(歯のでこぼこ)をほどくのにも使用されるため、このスペースの活用度合いによって、口元のバランスの改善を目指します。
治療中に意図せずスペースが減少してしまうと、当初の目標としていた前歯の後退量に影響を及ぼす可能性があります。私たちは皆さんが勇気を出して抜歯を行い、矯正歯科治療に挑まれた努力を無駄にしたくないと考えています。
歯は見えているところだけ並んでいればいいですか?いいえ、歯槽骨(顎の骨)の中の“歯根の並び具合”についても考慮しなければなりません。顎の骨の中で歯根がどのような角度で植立しているかということです。歯槽骨の中でも一定の間隔で均等に並んでいることが望ましいといえます。
傾いたままの状態で咬み合わせの力が加わると歯や歯槽骨にかかる負担が大きく、歯周組織へ影響を及ぼす可能性が生じます。また、傾いたまま隣り合う歯根どうしがぶつかっている状態は歯根吸収のリスクを高める要因の一つとなることが知られています。
整えられた歯並びをより長く、健康な状態で維持するためには、見えるところだけではなく、歯槽骨(顎の骨)の中の歯根の配列にも気を配る必要があると考えています。